パラオ コロール州から研修に!
パラオ共和国コロール州環境局から3名が吹きガラスの技術研修のため兵庫県に来れれました。急な要請だったのですが、パラオと兵庫県は友好姉妹関係にあり、またパラオ大統領やコロール州知事からの要請もあり国際交流課が研修先やスケジュールを一気に調整して実現しました。
吹きガラス研修と聞けば芸術分野です、しかしパラオでガラス加工を行う目的は他の必然性があるのです。それは島内で生産できるモノが限られていること、人口の5倍の観光客がパラオを訪れていること、(手つかずの自然環境!) しかし食糧や生活物資は海外に依存していること、その廃棄物をどう処理するのかが重大な問題となっています。
飲料容器リサイクルは完成し稼働中です。廃プラスティックは油化して発電の燃料に、そしてガラスですが今までは粉砕してコンクリート舗装や壁に混ぜ込んでいました。今回はそれをガラス工芸品として売り出せないか? という発想です。 いわば琉球ガラスならぬパラオガラス?
しかもネーミングがパラオ(アメリカ発音)ではなく現地語バラウガラスとか。
地球規模での環境負荷軽減策はあまりに規模が大きすぎて想像がつかない、日本でも産業と経済コストの戦いでしばしば生臭い話と中途半端な決断になる。
パラオの環境維持と改善に兵庫県が関ることはその効果が目に見えて理解できること、研修や環境学習としても有意義です。遠くの大きな環境負荷軽減事業はともすれば「私一人ぐらいしなくても」となりやすい。しかしパラオでは即結果が出るかもしれません。