兵庫県町村会100周年
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兵庫県町村会100周年記念シンポジウムが開催されました。基調講演は地方公務員共済組合連合会理事長、岡崎浩巳氏。パネルディスカッションでは、島根県雲南市長の速水雄一氏、岡山県粟倉村長の青木秀樹氏、大阪大学法学研究科教授の北村亘氏、そして兵庫県からは副知事の金澤和夫氏が登壇されました。
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地方公務員の立場と地方自治法の立場、また広域行政体の県の役割、小さいけれど独自の施策で注目を集める市町の取り組み紹介など、バランスの良いシンポジウムでした。
地方公務員事務局
2040年の推定人口から逆算して地方行政の行動計画を立てることを目的に32次地方制度調査会の答申がまとめられたが、そのテーマ(諮問事項)は圏域における地方公共団体の協力関係、公、共、私のベストミックスその他の必要な地方行政体制の在り方について調査審議を求める。
つまり効率化を狙っていることが見え透ける。
改善の方向性
- 2040年にかけて人口減少とインフラの老朽化は大きな課題、従来の希望的観測は捨てて展望することが必要。
- コロナ禍でデジタル化を急がねばならない。(マイナンバーが機能しなかった定額給付、最後は郵便のみに頼った)
- 公共私の連携で地域を担う仕組みが必要
- 地方公共団体の広域・近隣連携が必要(広域防災から施設へ)
- 広域化の第一歩は共通化・デジタル化
- 基礎自治体の首長は国県を見るより足下をみよ!
- 基礎自治体のこだわり(誇り醸成)と業務の平準化
私の考える平準化順序
医療・消防・上下水道・防災・廃棄物・警察・住民台帳・基礎税務・図書館・圏域交通・会館ホール(つまりそれぞれの町に個別に必要か?)
小学校区単位
地域自治協議会は公民館活動から福祉活動へ、ここに地域おこし協力隊、ALT、そして法人格を! 交付金、出資金と収入で求められる住民サービス提供すべし。
平準化(広域デジタル)した自治体業務、反対に地域固有の小さな文化、誇りを醸成する。法廷事務事業以外に力を入れることでここが独自色、街の誇りですね。併せて経済・文化・社会認知と評価を求めねばなりません。
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例えば多自然地域は、山、川、海、土地、家その個別評価は出来ているか?利用維持計画はあるか?
中山間自治体はまず生物多様性戦略をつくり、市民から「多くの自然が残っていることが自慢です」なんて雲をつかむようなことを言われることが無いように努めねばなりません。
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広域デジタルネットワークで様式は一元化するのだが、忘れてならないのは、集団化への対応ではなく個への対応、個性化への対応も重要です。(例えばマイクロツーリズム)