本日(4月16日)当地区の公民館たる交流促進センターが竣工しました。地区公民館ですから兵庫県の支援制度など一切ありませんが何故か出席依頼があり(選挙前に区長の久保田さんと副区長の日下部さんが事務所に来られました)僭越ながら出席させていただき、祝辞を述べさせていただきました。
私が招かれた理由は二つあるのではないかと思います。一つは地域が公民館新築で盛り上がるのだから県(県会議員)としてきっちり支援しろという要望、今後の期待。 もう一つは県会議員として4期目を迎えることが出来た事のお披露目とお礼を言わせていただける場の設定。
さて以下のことを申し上げました
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・・・・・・・ふるさとは遠きにありて思うもの、そして悲しく唄うもの
よしやうらぶれて、異土の乞食(かたい)となるとても帰るところにあるまじや ・・・続く・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 有名な室生犀星の詩
金沢生まれの犀星は東京で作家として生き詰まった時、故郷に帰ったのですがその時郷は見る影もなく落ちぶれ郷里で癒されることは無かった、そればかりか郷里を忘れ去って東京で成功するしかないとの決意を刻むのです。犀星にとってその事は結果的に良かったのかもしれませんが、故郷が無くなったと自覚せざるを得ない状況は、金沢市にとっては決して良いことではありません。
今まさに地方創生が声高に叫ばれ、地方が支える日本の形、即東京でなくても良いという価値観を認めようとしています。犀星の感じたような地方消滅はこと養父市十二所にはあってはならないのです。まず都市部に出ている郷土出身者が故郷に帰りたいと思った時、帰れるように私たちはこの地域を維持する責任があります。次に都市に媚びることなく地域の独自性を認識し都市との違いを誇れ、経済生活がここでも営めるような地域創りが求められます。
それにはまず地域で暮らす私たちが心底楽しんでいることが条件です。この交流センターは地域のみんなが出合い集う場所、象徴的な場所です。 楽しいこと、うれしいこと、驚くようなことは此処から始まります。どうかこのセンターを神社仏閣のように汚さないよう努めるのではなく、区民の皆さんが使い倒して欲しいと思います。汚せと言っているのではありません、でも気にせず使って欲しいのです。50年後老朽化するであろうこのセンターを建て替えることができるとようにすることが本来の姿です、今日はセンター完成式であると同時に次の50年の建て替え計画のスタートの日でもあります。 そんな意味を込めて本日の竣工、本当におめでとうございます。
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