新年恒例の商工会賀詞交歓会、講演と宴会です。講師は㈱環境設計の足立裕美子代表でした。地域の活力再生に向けて取り組まれた事例を紹介されながら、その主役が地域住民であるべきとの持論を展開されました。竹田城(朝来市)の取り組みも市の許可を得たから話すとの前置きから、少し踏み込んだ話を・・・ 取り組み手法は、我々の養父市街プロジェクトとよく似ています。ブレストズーミング、整理、グルーピング、キーワード抽出から理念を日本語に・・・・・問題は竹田の例のように住民が主役となれるかどうか? 仮に大手資本が入ってきたら何処まで手伝ってもらうのか? それと組織でしょうね。
さて懇親会では、最近の養父市商工会の雰囲気そのままに、歯に衣着せぬストレートな注文応酬が挨拶にテンコ盛り、大衆の面前ですから、言葉には・・・・ 幸いマスコミはきていませんでした。
私からは、以下を申し上げました。
新政権になって景気(気分)が変わりました。公共投資が大規模で行われることへの効果に期待値が上がったのです。消費税を3~5%上げるのに七転八倒しましたが、毎年発行される赤字国債40~50兆円とは消費税換算25%にも及ぶのですが反論がありません。マスコミも追求せず政治家も説明せず安易に国債を発行している感すらあります。しかし年40~50兆円はいずれ国民が返さねばならぬものですから、これは実質増税なんですが、この事の認識が全く甘い。(東北復興も全国民負担です) 国民総資産1480兆円(内売買できない米国債券250兆円)、累積赤字1000兆円)から察するに大規模公共投資は2年間位が限度でしょう。縮小する国内マーケットを補う世界市場でのシェア獲得と、利益の確実な日本への還元は現行法では管理出来ていません。 その後どうなるのか?考えれば震え上がります。 しかし新政権は国土強靭化を行う、さて・・・・ この際どうせ政府が行うと言うのなら、養父市商工会は徹底的にその恩恵をより多くの会員が享受できるよう予算獲得と分配に努めねばなりません。大きな先行投資することなく。 安請け合いすることなく。 一気に先食いすることなく。
商工会員に様々社会的ボランティアの養成がきます。けれども勘違いしてはいけません。養成があるのはあなたが企業家・経済人として認められているからで、行政的な手腕や地域福祉的な能力を評価されたからでは決してありません。何故ならあなたの会社が潰れた時、その要請は来なくなります。 大規模公共投資を商業的に利用しながら雇用促進・納税額の増加による最大の社会貢献をされる年になることを御祈念申しあげます。