兵庫県議会議員みなみ但⾺選出 藤⽥ 孝夫(ふじた たかお) オフィシャルサイト

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藤田孝夫

国指定文化財 名草神社災害復旧工事

八鹿町の名所としての露出度トップは多分、妙見山名草神社とりわけ三重塔ではないかと思える。豪雨災害では三重塔ならぬ本殿の屋根が壊れたが、この復旧事業に向けて概算と地元負担が見えてきた。総工費6億円で国が85%、地元地区負担は3000万円、残りは県と市です。

国指定の重みというか、指定で無かったらと思うとゾッとする。もっとも末代まで税で負担しながら維持すべきとの価値判断基準が国指定と言う意味でもある。標高700メートルで寒暖の差が大きく、冬は豪雪となるこの地で木造家屋を維持するには、経年変化に対し半世紀に1回位の改修作業が必要となる。
今回は柱の基礎石の沈下などの修理もあって建屋を挽いて移動する大規模な工事だが、地元負担はそんな建築物を維持管理する能力が試されているようにも感じる。

養父市には沢山の神社があるが、神主さんが居る神社は3社(多分、斎、養父、名草神社)各村にある神社はこの3社の分社的存在として地域に氏子を持つ。だから神事はこの3社の神主さんが出張されて執り行う。 そんな意味からは名草神社の氏子とは、養父市民の3分の1位になるはず。

町民こぞって寄付すれば、その礼状をどうするのか? 記名し残すのか? 大口協賛者や、養父出身者への対応はどうするのか? 出向くのか振りこんでもらうのか? 

それよりも肝心な事は、名所と自負する割には低い対外的知名度をどう上げるのか? そういえば定期的な神事も無いのでは? 今まで修理は行われたはずだが、今回は完成後に維持管理主体をどう広げるのか? お披露目イベントを行うとすれば今後どんな利活用方法を考え、その一助とするのかどうか? かつて三重塔をバックに野外コンサートなども開催されていた。
妙見杉の巨木が立ち並ぶ林の中、急な石段を登ると現れる拝殿、私は訪れるたび間違いなくここには神が降りて来られていると感じる。展望も良く秋の雲海時は竹田城に勝るとも劣らない。 険しい林道の奥にある古代大規模木造建築、人里ちかい便利なところではないことにこそ意味がる。 険しい林道は快適な道へと拡幅すべきとの要望もあるが、このギャップをなくさないように配慮しなければそもそもの山岳信仰が消えてしまう。出雲大社との関わりや、史実をわかりやすく解説できることから始めたい。

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