兵庫県議会議員みなみ但⾺選出 藤⽥ 孝夫(ふじた たかお) オフィシャルサイト

活動情報

藤田孝夫

山に入る 林業調査

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県議として行う林業に関する調査は殆どが事務調査か先進地の現場なのですが、「地元の現場に行こう!」という考えで、今回は田村力 養父市森林組合長他幹部の方々と間伐している林に入りました。前日の雨で結構なぬかるみ、土場からは登山です。 DSC_0271
場所は養父市長野です。森林施業プランによれば10ヘクタール、平均樹齢50年、7254立米が対象で、ここを23%間伐していくので搬出材量目は1607立米。内30%である500立米超がバイオマス燃料用となり、他は製材用に市場などに運ばれ売却されます。 総経費や山元(地域の生産森林組合)に還元される金額についてはここでは書きませんが、これらも施業プランには細かく予想計算されています。 DSC_0263 伐採現場はやはり急傾斜で、作業道は谷から入って峰を横に進むように付けられています。兵庫県の補助などで高性能林業機械が導入され随分省力化されていますが、比較的緩やかな山の欧米との効率の違いは、①伐採がチェーンソーによる手作業(急傾斜で大型機械が入らない)②作業道の幅を広くとれない ③土場が取れない ④林道、農道も狭く設計強度が低い、などです。 DSC_0275
いずれも日本固有の地形によるもので、そのため大量搬出・輸送ができにくく、山からの搬出は輸送積載4~6トンが限界とのことです。化粧品や光学機器のように体積が小さく金額の高いモノは積み替えコストが低いのですが、木材など体積重量が大きく単価が低いものは手間をかけるほどコスト高になるので土場での積み込み一回でチップ工場、木材市場、製材所に運ぶことからここで受けた制約が最後まで尾を引きます。 DSC_0264
意見交換で見えてきた課題 森林所有者リストのメンテができてない、あるいは税務のためのリストであるため農林関連への公開が制限されている。昭和30年代の植林後放置された山の持持ち主、境界情報を早急に整備する必要がある。 市管理の農道、林道、作業道を使って木材が搬出されるが、農道は舗装されているのが当然となったが強度的にトラクターが走行する強度しか無いため、大型林業機械やそれらを積載したトラック、6トンの木材を積んだトラックが走行すれば忽ち舗装が壊れる。 今後は農道、林道の境目のない利活用と整備・補修の仕組みが必要となる。    
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