山陰新幹線
北陸新幹線効果!
北海道新幹線、その少し前の九州新幹線、日本国中を新幹線で結ぶ計画が再びクローズアップされてきた。山陰海岸を新幹線で結ぶ計画は実は40年前からあったが計画が進展していない。
道路VS鉄道
何故鉄道整備は高速道路整備に比べてこんなに遅くなってしまったのか?その理由は「道路は特定財源(公費)を注入して建設するから今やユニバーサルサービスとして国が主体に建設するのに対し鉄道は株式会社JRの経営判断によって採算の摂りやすいところが整備されている」とも聞かれる。
鳥取市内で行われた山陰新幹線促進大会ですが、それには北陸新幹線の京都府北部ルートの決定も唄われている。関西広域連合議会、即ち近畿地域府県でもルート決定に至らず、ようやくJRがそれらしきルート計画を発表した。米原から東海道に合流するのではなく京都、大阪を通ることが望ましいというものだ。
京都府のルート案
京都府としては舞鶴・福知山・京都・大阪、更に関空のルートを推進したいはず。
注釈が必要なのは新幹線とは何か? どんな鉄道規格なのか?という点。ご想像の東海道新幹線「のぞみ系〇〇〇」ばかりが新幹線ではないのです。
例えばフランスのTGVと
ドイツのICEはヨーロッパの高速鉄道列車だが、専用軌道と在来線起動の両方を走る。そのため駅構内や市街地は新快速より遅いと感じる。しかし専用軌道が敷かれた郊外では300キロを出す。また快適性では比較にならない、社内が狭く走行音も大きめ。橋梁やトンネルが多くしかも複線で高速列車がすれ違う日本とは根本的に車両に求められる強度剛性が違うのです。
山陰新幹線はどん規格か?
想像ですが、新たに別の軌道を敷くことは考えにくい。軌道使用頻度が低く在来線の間を縫うダイヤは十分可能だろう。停車駅? 観光以外の乗車客増は考えにくいので有名観光地や県庁所在地などが停車駅になるだろう。だから当然高速運行で時短効果は高くなることが想像できる。従来九州と関西圏を結ぶ高速ネットワークはトラック物流では国道9号線ですが、その人移動・鉄軌道版の機能もある。
開始ルートは?
藤井聡、京大院工学博士によれば、まず岡山から米子、松江、出雲ルート 二番目に延伸された北陸新幹線との接続で大阪・京都・舞鶴・天の橋立・城崎温泉のルート
そして最後に城崎、鳥取、米子、出雲を通り下関に至る日本海側ルートが全線繋げるのだとおっしゃる。
新幹線による日本周遊ネットワークはインバウンド対策であり、中山間地から海外へのルートでもある。
この際どんな規格を新幹線と呼ぶのかはともかく流線形の車両が超高速で
地域間を走る構想こそ重要です。