兵庫県議会議員みなみ但⾺選出 藤⽥ 孝夫(ふじた たかお) オフィシャルサイト

活動情報

藤田孝夫

災後、養父市宿南地区

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御厨貴氏の言葉「戦後が終わって災後が始まった」は日本の最大危機とは何か? 今何に対応することが最重要課題かを問いかけている。それはもはや戦争ではなく災害です。東北大震災の復興が原状復帰を基本とするあまり地元主導で人口減少社会にどう対応するのか? 政府としっかり協議せぬまま構造物が作られていることへの氏の疑問は著書に任せるとして、身近な災後にある養父市宿南地区の現状と課題を考える機会を頂きました。
宿南地区水害対策促進期成同盟会の28年度総会が昨日開催されました。役員さん(各区長中心)を含め参加者は約30名、県土木、市長・まちづくり課など関係機関も毎回参加しています。
台風23号の被害発生から12年目を迎えます、ということは養父市誕生の年に襲った災害です。御厨氏の言葉どおり養父市の新市としてのまちづくりは災後を考えることに等しかったのです。佐々木市長の死とも無関係ではありません。同盟会事務局は市の建設課が担ってきました。  
ハード事業は三谷川の堤防かさ上げ、掘削。青山川のオートゲート式樋門設置が完了し、本年度末までに関連道路整備、河川内に流木止めを設置して完成です。県は全国に先駆けて「総合治水条例」を制定、事業として県市・住民で水を流す・貯めるをコントロールして水害対策を総合的に行うとしました。 具体的には貯水池の整備、田んぼ貯留(4.2ha)や学校グランドで雨水を一時的に貯める方策や家庭においても雨水を蓄えるタンクの設置(44戸)などを実施しています。また将来に渡り有効で安全な土地利用のために、23号台風での水位を解りやすく表示し、区域のふさわしい建築構造物の配置を誘導する施策も獲られています。

総合治水モデル事業ですから、今後は設置された各家庭のタンクや田んぼ貯留の効果が水位を何センチ下げるのか? また森林の整備で保水力を上げ、そのデータ化も必要でしょう。

これらにより台風23号と同等の雨量と水位想定で、床下浸水3戸を達成しています。今後地域としては、水を治めることに関して、被害を防ぐ観点から発して発展的な水の治めかた、即ち収め、修めに発展させていくのも方法かもしれません。草庵先生もきっと喜んでくれるでしょう。    
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