熊本地震調査 自民党県議団
三つの災害から
熊本地震と東北大震災、阪神淡路大震災、平成7年当時と比べ、被害状況の分析、対応、復興に関する政策がどれ位進歩してきたのか? 少し冷淡と言われるかもしれないが防災庁設置を標榜する兵庫県としては無関心ではいられない。
支援の有効性
関西広域連合の押しかけ支援やカウンターパート方式(担当地域別支援責任の明確化)は評価いただいた。では今回はどうだったのか? 現場(被災者)の声を聴くことは重要です。
最初に訪問したのは熊本県庁危機管理防災課、防災企画監は自衛隊出身者でした。現場主義で「救済や被災者へ必要な物資を届ける」と言う任務を如何に迅速に完了するのか? 言い訳やマスコミ対応などのいわゆる説明責任とは無縁の結果至上主義にはある種の潔さを感じた。まさに自衛隊任務。
兵庫県や国のプッシュ方式は評価しつつも、単品大量の物資は仕分けに手間がかかり、置き場所や組み合わせコストが多大であったなどは参考になりました。例えばビニールシートは防水のため使うのだが、シートだけ被せても効果はない、ビニールひも・砂袋・設置に係るマンパワーが揃ってはじめて被災者を救済したことになる。または高齢避難者や乳幼児を伴った家族では大人・子供用オムツや粉ミルクなど個人個人に配布できる単位でパッケージしてあれば更に便利では・・・・貴重な意見を頂いた。物資をどこまで届けるのか?についても避難所までか?県庁までか?混乱があったようだ。
防災マニュアルについては熊本をはじめ九州地方は台風への対応は進んでいるが、地震は突然なので想定されておらず、気象予報などで用意周到に時間がとれる台風マニュアルが使えなかったらしい。