生涯学習への期待
兵庫県立いなみ野学園(高齢者4年生大学、院)の卒業式に参加しました。養父市のとが山学園(高齢者大学)へは毎年行くのですが、今年は私の常任委員会が総務と言う事もあって初めて案内が届いての参加です。
場所が加古川だけに、来賓のみなさんは皆周辺選出の議員さんばかり、私だけ部外者(よそ者)です。地元議員を押しのけて私が私がと出しゃばるのは恥ずべきことなのですが、県庁公務が重なり出席できるスケジュールとなった事でお許し願いたいと思います。(多分最初で最後でしょう)
さて、日本の人口は12000万人、住宅戸数は4600万件と言われていますから、家族数(所帯人数)は平均3人です。独身の若者一人暮らしと高齢者(配偶者を亡くした)一人暮らしが全国家族の内30%が現実です。 都市部での牛丼チェーン店舗やラーメン、餃子店、これらヒットの要因は、ズバリ一人で行ける店です。当然4人掛けのテーブルは必要なく、カウンターか合席用の巨大テーブルが主流です。 かつて流行ったファミリーレストラン(ファミレス)は今やファミレーLESSレストランのファミレスと化しました。
一人でも暮らせる現代だからこそ、人との繋がり(コミュニケーション)が求められています。それも同世代で括りやすい学年や同世代のような横社会ではなく、世代を超えた出来れば親子の関係ではなくそれプラス、親子孫の三代に渡るなどの縦社会が生活の場から消えようとしています。 これは先人の技術や生活の知恵の伝承が出来なくなり、いつでも親と子の単純な初体験の繰り返しになった事を意味します。
だから人生の少し先を生きた人の経験を世代を超えて後輩が確実に受け継げる仕組みが必要です。高齢者大学を卒業される皆さんへの我々現役世代の期待もそういう事であろうと思います。