県庁舎再整備の現在
(1) 県庁舎等再整備の議論の手順の妥当性、評価について
選挙の解り易い争点は巨大投資事業に賛成か反対か?かつて神戸市長選挙も関西にも必要とされた大型海上国際空港を神戸に造るのか、神戸には要らないと判断するのかが問われました。伊丹の大阪国際空港の廃止論もマスコミ発信で世間を騒がしましたが何処かへ消えてしまいました。
そして今、市営神戸空港の利便性向上は兵庫県や神戸の発展に欠かせないとの議論が旺盛です。7月18日投開票の知事選挙では県庁舎周辺整備計画、そしてその陰に隠れた但馬空港の滑走路延長等について様々報道されたところです。コロナ禍で大型投資事業を話題とするタイミングとしてはどうかと言う意見は当然ありますが、目先のコロナ対策を最優先するあまり、すべての議論を停止する事があってはなりません。但馬空港の話はまた別の機会にじっくりさせていただきます。
今までの県庁舎等再整備議論の手順の妥当性、評価についてお聞きします。
≪ 答弁 ≫
手順を踏んだ妥当なものであったと思う(答弁の結論)
以下関連資料
令和元年6月
県庁舎及び県庁周辺地域では阪神・淡路大震災により大きな被害を受けた県庁舎(1号館、2号館、議場棟)が、大規模地震に対する安全性基準(Is値0.6)を満たしていないことが判明したほか、兵庫県民会館や神戸総合庁舎など県有施設の老朽化や元町駅を挟む南北の交通の分断など、様々な課題を抱えています。 これらの課題に対応するため、
県議会や有識者による検討委員会で議論された内容を踏まえ、(1)1号館跡地に集約する県庁舎の再整備、(2)多様な人々が集う幅広い活動拠点とする県民会館の再整備、(3)2号館・県民会館跡地や神戸総合庁舎跡地を活用するにぎわい交流ゾーン整備の基本的な考え方として、
「県庁舎等再整備基本構想」を策定しました。当該構想の内容を具体化していくため、
「県庁舎等再整備基本計画」の策定に向けた検討を開始します。
令和元年11月
令和元年6月に策定した『県庁舎等再整備基本計画』の検討を行うため、
「県庁舎等再整備基本計画検討委員会」(元町山手地区再整備基本構想・基本計画検討委員会を改組)を設置)しました。 この県庁舎等基本計画検討委員会メンバーは
今西 珠美 流通科学大学商学部経営学科教授 欠 席
柏木 浩一 (有)アビタ代表取締役副社長 出 席
齊木 崇人 神戸芸術工科大学学長 出 席
桜間 裕章 (株)神戸新聞社常勤監査役 出 席
佐竹 隆幸 関西学院大学専門職大学院 経営戦略研究科教授 出 席
多田 真規子 西日本旅客鉄道(株)近畿総括本部副本部長 兼 神戸支社長
中瀬 勲 県立淡路景観園芸学校学長兼校長兼 県立人と自然の博物館館長
中林 志郎 兵庫県商工会議所連合会専務理事 出 席
浜田 知昭 兵庫県議会副議長 欠 席
安田 丑作 神戸大学名誉教授 出 席
油井 洋明 神戸市副市長(
(事務局)
戸梶 晃輔 企画県民部長
日下部 雅之 企画県民部新庁舎整備室長
柏樹 容子 企画県民部参事(整備担当)
梅田 孝雄 企画県民部新庁舎整備室新庁舎企画課長
菅 雄二 企画県民部新庁舎整備室新庁舎整備課長
朝倉 一晃 県土整備部住宅建築局営繕課長兼新庁舎整備課参事(建築担当)
福澤 静司 県土整備部住宅建築局設備課長兼新庁舎整備課参事(設備担当
そして3回開催し本基本構想策定
その具体化を図るため、リーディングプロジェクトとなる
「県庁舎ゾーンの再整備計画」と景観形成に対する考え方等を含めた「
にぎわい交流ゾーンの整備計画」を並行して検討し、『県庁舎等再整備基本計画』としてとりまとめることとされました。策定支援業務には、高度な企画力や技術力、豊富な知識や経験が求められることから、公募によるプロポーザルを実施し、受託候補者を選定します。
結構な手間暇かけた適切妥当な方法だった、(過去形)だと思います。
(2) 委託契約の現状について
県庁舎再整備基本計画策定支援業務の公募型プロポーザルにおいて、「隈研吾建築都市設計事務所・昭和設計・ウエスコ設計共同体」は、魅力的な計画コンセプトと建築・空間イメージの提案に加え、体制づくりや運用面を含めた継続的なにぎわい形成のプログラムが提案されており、それらの提案を通じて示された確かな計画・技術力とともに豊かな企画・構想力が高く評価されました。また、提案意図を十分に伝えるプレゼンテーションやヒアリングにおける的確な回答などは、卓越した提案力とコミュニケーション能力を有していると感じさせました。その結果、県庁舎基本計画策定支援業務の受託候補者に最も相応しいと判断され、令和元年9月6日(金)に契約を締結しました。
あわせて、現在の県庁舎の執務室等を調査・分析し、県民サービスの向上や業務の効率化等に向けた執務空間のあり方等の整理を行う執務環境整備業務の受託候補者を公募型プロポーザルにより募集し、同年7月、㈱イトーキと契約を締結しました。
その後、任期中の井戸知事が、コロナ禍のため、県庁舎の基本計画を少し先延ばしする発言をされたのが令和2年12月議会でした。新型コロナウィルス感染がこの頃から大爆発、先が見通せない恐怖に襲われます。当然県庁舎再整備関連の会議が招集出来ないのですからこれも当然です。しかし既に計画は動いてた訳です。
ついては、委託金の支払い状況を含め、これらの委託契約の現状はどうなっているのでしょうか、お伺いします。
≪ 答弁 ≫
イトーキへは支払い済み、他の執務環境事業への随契で作業をしていただいている
私見:スペースや人員、機材配置を含んでいるので県庁舎の各フロアー図面は使えないと思われる
隈研吾さん他への基本計画策定契約金は未払い、事故繰り越しとなっている。令和4年3月31日が契約期限となっている。交通量や住居など基本的な環境関連提案も多いので建物の設計が変更されても有効な提案であると認識している。
以下関連資料
■委託業務名 県庁舎等再整備基本計画策定支援業務
委託金額70,000,000円(消費税及び地方消費税を含む)を上限とする
契約金額
公募型プロポーザルの審査結果について 県庁舎等再整備基本計画策定支援 業務 受託候補者選定委員会を設定し令和元年5月 9月にかけて4回開催
現在 事故繰り越し中
■委託業務名 兵庫県庁舎再整備に係る執務環境整備業務
委託金額2400万円 (契約金額?
現在 支払い済み
審査会委員会で決定
事故繰り越し 隈研吾建築都市設計事務所 共同事業体との契約は活きていることになりますが、活かしたまま今後設計変更を依頼していくことになるのですか? この契約が有効な期限はあるのでしょうか?
また㈱イトーキさんとの契約は支払い済み、提案戴いた執務環境の提案はスペースや配置職員数が変更になっても使用可能な提案でしょうか?
≪ 答弁 ≫
(3) 今後の県庁舎等ではなく 県庁舎の再整備の進め方について
斎藤知事は「県本庁舎は、テレワークの浸透などポストコロナ社会の働き方に合ったものとなるよう、現在の再整備基本構想を見直します。」と言われています。この公約を見る限りにおいて、再整備基本構想は見直すものの、再整備を進めていく事自体に変更はないと思えます。
しかし、現在の県庁舎は耐震安全性が著しく不足しています。県庁舎は大規模災害時の中枢拠点であり、防災先進県としては、有事に備えて早急に県庁舎の建替整備を進めることが必要です。また職員の執務環境の安全性を確保するとともに、コロナ禍を踏まえた働き方改革を進めるためにも、執務環境整備が急がれます。
コロナ禍の影響で国家の財政規律・施策の方向性が見通せない状況は、県も多くの不確定要素があることも事実です。今後の県庁舎再整備の進め方のスケジュールや方向性について新知事体制下でどのように考えているか、伺います。
≪ 答弁 ≫
? ハッキリしない
財政状況の質疑でも見えてきたように、経済状況は生活目線で県民が感じたり、声の大きな方々の悲観的憶測より遥かに順調です。
ただホテルや商業施設需要が出てくるには少し時間が必要かもしれません。しかし五年先を想像してみれば、今、中止計画撤回とはならないと思います。
公民連携による周辺も含めた再整備構想は描きつつ、グランドデザイン上に庁舎の建て替えは急ぐべきで、その変更視点はDX、SDGsだと思います。
小橋部長には、斎藤知事の選挙公約の落としどころとして 今まで多くの方々が係わって積み上げてきた計画に、兵庫の斎藤カラーを加えて県民理解を得られるよう具体的な取り組みをお願いして 質問を終わります。
以下関連資料
庁舎整備基金
R元年 30億円を積み立て R2年 30億円を衝み立て
合計 約 210億円
1号館 2号館 議場棟で540億円 + 民間主体で整備する賑わい交流ゾーンの内 県民会館が160億円