調査2日目、福島市よりバスで宮城県に入ります。最初の調査先は
石巻漁港・魚市場です。アジア最大の水揚げ港の復興は順調に進みつつあります。宮城県にある3つの拠点港湾の一つですが、石巻港の翌朝は冷凍関連の加工業者がたくさん集まっていることです。
▲萩の月 仙台銘菓、カスタードクリーム入りスポンジケーキ! 移動中の楽しみです。
石巻漁港は石巻市管理の港湾です。水揚げ岩壁長は1200メートルあり東洋最大。主要水揚げはカキ・わかめ・ホタテ・ギンサケ。冷凍加工品が多い。そのため周辺には加工業者が多く貼りつくのだが、津波対策もあり未だ十分回復したとは言えないが、漁港としての水揚げ高は震災前の水準を本年抜きそうだとか(180億円突破)
午後から宮城県庁で、漁港の概要と復興状況を調査。
宮城県金華山沖は世界3大漁場と言われる、漁港はトータル142あるが、魚の水揚げ量や地理的特性により、集積拠点漁港が気仙沼・志津川・石巻・女川・塩釜の5港。機能強化漁港が55港、地区漁港が82港となっている。集積拠点漁港とは鮮魚のまま競る市場機能に加え冷凍して流通加工する機能がある。機能強化港とは魚種・養殖など特色ある港。 即ち集積拠点港湾に魚が集まる。
▼仙台市の貸会議室で行われた兵庫県より派遣された現地で頑張る職員との意見交換。
藤井 篤 (宮城県保健福祉部震災援護室)
西原寛之 (宮城県仙台土木事務所)
平林丈明 (宮城県仙台土木事務所)
吉井清文 (宮城県東部地方振興事務所)
谷口昌宣 (宮城県気仙沼地方振興事務所)
大本朋弥 (宮城県教育庁文化材保護課)
田中良衛 (宮城県南三陸町産業振興課)
(敬称略)
3年目になる藤井さんは少し疲れた様子、福祉住宅整備を土木ならぬ健康福祉部担当する宮城県制度、苦労しまっせ多分!後の方は大体派遣期間1年と決めれれているようで、自ら志願した方が殆どでした。
宮城県での仕事の魅力は? 特徴は?
物件の規模が大きい(兵庫県では任せてもらえない)
先輩が後輩を指導する仕組みが無い
スピードがゆっくり(行政も住民も)
マンパワーが足りていない しかし頼りにされている実感はあるとも!!
平時にはあまり感謝されない行政マンの仕事、しかし被災地では本来の住民福祉が行き届いてないだけに感謝される。阪神淡路を経験した兵庫県からの派遣となると周りからも何か特別な期待を持たれたり、また逆にそれがデメリットだったりするだろう。しかし彼らは皆同音に『自分のため良い経験になると思い志願しました』と言う。彼らが兵庫県に帰って力を発揮できるようにせねばならない。