自由経済になる以前は、自由に商いが出来なかった。では何が障壁だったのか?それは一部の特権階級が決めた勝手なルールがあったからです。例えばモノを売り買いするには座と言って場が決められていました。座に入って商いするには組合に高い場代を払わねばならなかったのです。その場代は時の権利者にわたっていたのです。それら規制を撤廃したのが歴史であなたも習ったはず、そう正解「楽市楽座」です。 自由に商いできるようにするには人の行き来も自由にせねばなりません。しかし当時は国を守るため関所を設け、人の交流を制限していました。当然利権が働いていました。
翻って現代の規制改革は特区制度とアベノミクスですが、その具体的項目とは何か? それは今あるすべての特権を出来る限り撤廃することに他なりません。出来る限りと申し上げたのは、撤廃できないこともあるのです。 外交、防衛、災害対応、通貨・金融政策、教育・言語などはその最たるもので日本国としての共通概念を覆すわけにはいきません。
例えば歯科医師や弁護士はその枠が実質撤廃され、資格を持つ人口が増えました。競争激化で様々課題も見られますが、良い面も同時に理解され始めました。歯科医師や弁護士は単独では経営できないため、複数の資格者が共同して法人化するなどして単独ではできないレベルに達しました。歯科医師会では口腔ケアが老人特有の病気へ如何に影響するか、また介護を必要とする人の口腔ケアがどん好な影響を及ぼすかなどを明らかにしています。 今最も遅れているのは単独でも特権下で経営できているいわば政府に守られた業界と言えます。このような世界には競争原理が働かず何の努力もなしに今のままがベストとの間違った認識を持っている方が多く存在します。彼ら(規制撤廃に反対する人々)は言わば未だ共産主義的貴族なのです。
混合診療(保険適用外の優れた自由診療部分的に認める)や統合医療(外科手術と東洋医学を融合する)はそんな規制下にある現代医療を段階的に発展させるワンステップに他なりません。