関西広域連合3月議会
奈良県加入・大阪吉村市長初登壇
奈良県が正式加入後初の連合議会です、議員の移動報告(常任委員会、議員交代など)いつもの議会日程の後、井戸連合長から7つの議案が提案され、提案説明がそれぞれ担当分野ごとの委員(各府県知事など)から行われました。
28年度広域連合予算の件 概略18億円を参加自治体が負担、兵庫県の負担額は約2億6千万円
27年度広域連合補正予算の件
2012万円増額で合計19億1398万円とする、ドクターヘリの運航回数増による
広域連合不服審査法の施工に関する条例制定の件、不服審査法施工に伴い必要な事項を定めるもの、4号は3号に合わせて連合の付属機関設置条例を改正するもの。
連合資格試験等基金条設定の件、准看護師、調理師、製菓衛生士の試験実施などの財源を基金化するもの
関西広域計画一部を変更する件、関西人口ビジョン・関西版総合戦略の策定実施に係る事務を追加するのも
関西広域スポーツ振興ビジョンを定める件、関西ワールドマスターズゲームズの実施含めた広域スポーツビジョン
17名の議員が一般質問
一般質問へは17名の議員が登壇しました。答弁回数は圧倒的に井戸連合長が多いのですが、それもそのはず実行していない事務については担当委員ではなく連合長が答えることになっています。事務が7項目に限定されているのですから、それ以外を聞いても答弁は同じです。
新鮮だった議論を少し紹介します。
- 北陸新幹線のルート決定と広域連合のルート決定の違いについて
- 米原ルートは完全白紙撤回か?
- 湖西線は在来ルートとして経営分離などによる地元負担が発生するのか?
- 広域連合としてのルート決定や方針決定は行うのか?
- 広域連合や財界で新幹線延伸費用負担を行うのか?
- ワールドマスターズゲームズの実行委員会負担で大阪府は負担しないのか?
- プレイベントは関空や御堂筋活用の案が浮上しているが大阪府の態度は如何か?
- 政府機関の地方移転では3月リミットではなく社会実験をまず実施する
- 爆買いインバウンドから体験型スポーツツーリズムへ転換を?
- 副首都大阪市と関西の副首都機能とは同じだが調整は?
- 検討委員会との意見交換など関西圏域全体で取り組みたい(連合長談)
- まず大阪リードです進める(吉村市長談)
共産党議員の一部反対討論の後、7議案は議決されました。
原発、新幹線、分権については大きなテーマで、議論映えするのですが権限財源がありません。関係住民から利害を超えた広域自治組合としての実力を発揮せねばなりません。 共通広域利益とはあれとアレ、課題はこれとコレなんですがね。今日明日の利益に目が行くと議論が始まりません。