但馬長寿の郷 健康福祉大学「とが山」学園の文化祭が今年も行われました。開会に先立ち学園生で今年喜寿を迎えられた18名の方、米寿の4名の方、百寿の1名の方が祝福されました。
(画像には菅原文太さんのそっくりさん、片芝さんが写ってますが)
先月俳優の高倉健さんが亡くなられた、御年83歳。干支は私と同じ羊で丁度2周り違い。なんでも205本の映画に出演されたらしい。追悼番組で初めて見た映画も多かったのですが、鉄道員や南極物語、幸せの黄色いハンカチ、そして「あなたへ」と晩年は高倉健さんならではの無口、一徹、まじめ、礼儀正しく不器用な本人そのままの性格が前面に出る作品が多かった。
高倉健さんは、地位、名声、お金、容姿など人としておおよそ必要なものは人並みすぐれて獲得あるいは本来持っておられた。とが山学園の生徒のみなさんとも世代が重なります。しかし健さんが唯一持っていなかったものを皆さんは持っています。
それは家族・隣人・友人です。田舎で寄り添って暮らす私たちは、健さんのように世界中に映画仲間がいる訳でもありません。男前でもありません。お金に至っては全然足りてません。 しかし近くにいつでも話せる人がいます。助けてくれる人がいます。そしてそんな繋がりを創ってくれたとが山学園があります。
但馬の100歳以上の高齢者数は223名(9月現在)、人口一万人当たりの100歳以上人口比較では、全国平均24.5人に対し但馬は39.6人と1.5倍にも達します。長寿の郷健康百寿調査によると健康維持の要素は、運動・食事・交友。これを養父市に置くと、
①百姓をしながら山へも入る日常生活は都会のスポーツジム。
②天然・新鮮な素材を使った本物の料理は栄養学的に考えられた健康食。
③集落でのおせっかい、とが山学園など広く人とコミュニケーションを計ることは地域がまるごと、包括ケアセンター。
加えて自分の仕事・役割を認識できること。農業特区と健康長寿は近い政策、地方創生に至っては殆どイコールですね。