養父市の高等学校
養父市には県立高校が二つある、一つは八鹿高校(普通科、設立100年超)、もう一つは但馬農業高校(八鹿高校畜産科、農業科、生活科が独立、設立40年) 八鹿駅やバス停から朝夕には多くの生徒が通ってくる。近年夏祭りの後かたずけにも両校生徒が協力してくれたり、養父市成人式では八鹿高校合唱部が成人を祝してステージに上がったり、但馬長寿の郷でのカブトムシ探検隊では農高の生徒が、二日間バザーやスタッフとして活躍してくれている。
前述の住居地に近い学校に行きたいとするなら、定員における一次志望比率は八鹿高校、但馬農高となる。ならば但馬農高は生徒の第一志望校としての資質を備えるようバックアップするのが設置者である兵庫県の役割です。おりしも養父市の農業特区指定や地方創生が叫ばれ、画一的な高学力一辺倒から職業に必要な能力を養うための多様な学力が求められはじめた。すでに養父市では但馬農高で実践的農業教室を共催したり、特区に進出した企業への高校生の就職斡旋、関連大学へも推薦枠を設ける動きをはじめている。
今回の学区再編の目的は生徒の学校選択肢を広げることだったはず。ならば学区を広げると同時に県のすべきこととは、進学校も専門校も行きたい高校足り得る学校を目指す事だが兵庫県の考え方とは何だろう? 単なる高校PR合戦では済まされない。