養父市立 関宮学園開校
コロナショック前夜、明日にも安倍総理の緊急事態宣言が発せられるタイミングで開校式を迎えた小中一貫校である義務教育学校。新校章や校歌の披露、旧校旗の返還と新校旗の授与が短時間に行われ簡素な式典でした。開校に込める期待と課題について本質的なところを少し。
■
言うまでもなく関宮学園誕生の主要因は児童生徒数の減少です。小学校を残せば複式学級になります。同じことは建屋小学校区でも起こり建屋小学校は学区以外からも児童を受け入れる特任学校となっています。
■■
さてこれら世間一般で減少・縮小・下方・デメリットと捉えられている事象を関係者がどのように捉えているのか?(世間一般の捉え方とは違うメリットを見いだせているのか否か?)ここが全てとは言い切れませんが極めて重要で、新カリキュラムと担当教員配置の改編など新しい仕組みとそこに込めるメッセージが求められます。
■
35人学級や教科担任制の導入など、少人数学級のメリットや、学校以外からの教師による授業など、適正規模(?)校でも学校での教え方は随分変化してきています。 一学期一学期、一学年一学年先生は児童生徒の成績表を付けねばなりません。その時その時の子供の学力は、時間と共に成長しその時出来なくても後に理解している、出来るようになっていることも少なくありません。9年間かけて子供一人ひとりをじっくり見ながら成長の遅い子も、少しつまずいた子も、卒業時に立派な生徒として送り出せることが目的であり、そのための教員配置や指導・評価の共有システムこそが必要です。
■
6年、3年(普通の学校)で出来ていることは何処までか?では9年かけて義務教育学校で出来ることは何処までか? 後追いでない明確な先進性、革新性が仕組みとして必要ですね。
■