前回のこの会議では、学区再編反対、南但馬学区・連携高方式の堅持を主張することとし、県教委に遺憾の意を伝えるための要望会を実施することが決定しました。 ~私の考え方は以前HPや広報誌でもお伝えした通りです~ 今回の議題は「新通学区域に係る但馬地域連絡会議」に参加するかどうかを当会議で決定することです。 新年度となり先生、PTA会長が少し入れ替わった事もあり、今までの経緯と参加者の思いを再度発言してもらいながら、最終的に参加が決定されました。
学区再編と選抜制度設計に参画する方向に変わった事は当然とはいえ評価すべき進歩です。しかし県教委と議論するにあたり、どんなデータを収集加工し何を得るのか?については全く話し合われることはありませんでした。 ~丸腰では戦えません! 準備なしに会議に出るのは意味がないからです~ 即ち県教委が提案してくるであろう連携率などのデータを鵜のみにしない但馬データは必携です。
さて議論の中で少しの整理が必要です。まず度々出てきた言葉
権利・平等はさすがに今回はあまり聞かれませんでしたが、【守る】 つまり県教委の害・攻撃から守るという意味でしょうか? 極論を言えば、ならば養父市立高校創設となるのかもしれません。~養父に住む全ての生徒が入学できて県下でも有数の学力を備える名門校を目指す~ しかしそれは物理的にも理論的にも出来ないから議論しているのです。
今回の学区再編と選抜制度改革の本当の狙いは何か? 生徒数の減少により、適正な学校規模が維持できなく事への手当(改革の一歩)です。分校が何故廃校となって行くのか? 生徒にとっての良好な学習環境が維持できないからです。 先生や地域住民が幾ら存続を願っても、保護者や生徒は良好な環境校に行かせるからです。即ち小規模校存続は地域の賑わい喪失や職員減員を阻止するためで、良好な学習環境維持とは別問題ということです。 仮に適正規模で良好な環境を維持できる高校が遠くなったらどうするのか? そんな20年~50年(現入試制度開始)先を見越して、感傷論に流されない決断と十分な議論をしなければならないのです。
郷土で子供を育む教育とは? 但馬や多くの地方には大学がありません、高校でも遠隔地の高校へ進学する子は沢山います。では彼らに愛故心が無いのか?そんな事はありません。高校や大学が遠くなればなるほど、小学校や中学校のいわゆる市教委所管の学校教育が問われます。文科省の学習指導要領は優れた日本語で全国共通ですが、東京の授業や課外活動と但馬のそれとが同じであるはずがありません。~同じだとすればそれこそ偏差値で序列化される事を否定しない事になります~
独自の地域教育と全国的な共通教育 人口減少=生徒数の減少=学校の統廃合=地域力の低下 この構図にストップをかける方策は教育課題だけではなく、産業や経済、つまり市政全体の課題です。
地方分権の認識 地方の自主性を訴えてきたはずなのに、それを単なる利権獲得の手段であったことで終わらせないために・・・・・・ 議論は構想実現のために、より具体的な個別計画の集大成(一言で言い表せるもの)でなければなりません。理念は戦略的な実施事業体系を伴ったものでなければならないのです。 正念場ですね!