養父神社本殿 檜皮葺
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兵庫県の登録文化財、養父神社の本殿は檜皮葺きです。(ヒノキの表皮から上向きに中心部側へ表皮を削って作る板・木は再生するらしい、厚みは30~50センチ、平均50枚重ね)
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株式会社友井社寺さんから聞きました。なんとも日本的な屋根材・工法ですねと感心しきりでした。養父神社の屋根は檜皮葺き建築では但馬一の面積らしいのです。
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平成21年の台風災害で斎神社(養父とはカップル)が完全倒壊、国宝の名草神社が雪害で破損、市内にある神主さん在住神社の三社が同時修復のタイミングとなった。
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地元氏子を中心に広く寄付を募る活動が一斉にスタートしました。養父市や兵庫県の協力も工夫を凝らし登録文化財への昇格、二カ年にわたる修復事業採択により多くの支援金を捻出した。地元奉賛会も養父市所縁の企業協賛を募るなど東奔西走の大活躍が行われた。
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次は指定文化財登録を目指し、神社を柱とした地域の盛り上げが期待される。~おおよそすべての人工物はやがて風化し地上からその姿は消えてゆく~ それを敢えて残そうとすると個人の所有物では続かない。公共性に富み地域の宝でなければ税を投入できない。その宝が地域にとって如何ほどの価値があるのか?税制が問うていた。見事な再生です!