兵庫県議会議員みなみ但⾺選出 藤⽥ 孝夫(ふじた たかお) オフィシャルサイト

活動情報

藤田孝夫

何を耕作すべきか?

DSC_1663

青森のニンニク栽培

について学習する機会を得ました。講師は有限会社トータルの松頭代表です。氏は国産ニンニクの生産高NO1青森県で、ニンニク関連の機器販売と黒ニンニクを取り扱う会社のオーナーです。水稲作付面積の自由化が30年から実施されると、米の市場価格はどう変化するのか?(需給のバランスからはトータルでは低下予想)では決して広くない但馬の農地では何を耕作するのが良いのかを考えるのは当然です。オランダ(農業生産高は世界第二位)は既に穀物自給率を諦め、花木、種子などの耕作面積当たりの収穫金額が高い作物に転換し、しかも高品質です。       DSC_1662  

10a(1000㎡)当たり、年産での統計 (農水省)

品目 粗収益 (万円) 経費 (万円) 所得 (万円) 労働時間 (h)
ダイコン 32 18 14 119
里芋 41 15 26 192
ニンジン 36 20 15 118
白菜 32 20 12 93
キャベツ 39 21 18 90
ほうれん草 34 16 18 220
レタス 48 24 23 133
白ネギ 68 28 40 336
青ネギ 87 36 50 587
タマネギ 32 21 11 139
にんにく 58 31 27 264
キュウリ 177 59 119 932
ナス 180 58 123 1049
大玉トマト 154 64 90 709
ミニトマト 179 99 80 1311
  機械設備の話よりも基礎知識として青森県がなぜニンニク栽培で強いのかに関心が行きます。講演を聞けば当然のことですが、
  1. ①青森県では連作障害や肥料など栽培の技術が確立していること
  2. ②保存技術と環境が整備されていること
  3. ③そのため通年販売が可能となっていること
  4. ④流通経路が確立されていること
  5. ⑤黒ニンニク加工技術があることで生ニンニク流通量がコントロールされていること
  6. ⑥その結果市場価格決定に生産者関与が大きく影響すること
  至極当然のことが全国に先駆けて行われていることがポイントだった。 米の栽培、保存、流通でも同じだが、年に一度しか収穫できないものは、収穫時の品質をどう保って年間流通させるかが鍵です。   今回はすでにニンニク栽培を開始された地元農業法人2社とJA、但馬の食に関心を寄せる阪神の異業種の方も参加された。  

高品質安定生産→保存環境整備→流通経路確定→高収益化

に向けて公的支援制度や指導体制を考えたい。

 
活動報告最新記事10件
全記事月別アーカイブ