▲9時30分県庁発、今日は県議団林業振興議員連盟の現地調査です。行き先は、昨年完成した兵庫県 県産木材加工センターです。
6月11日より県会議員となる新一期生3名も自費で参加。
▲県産木材使用のモデル住宅を見学。宍粟産の杉材80%、玄関左には車2台分のガレージ、奥は庭となります。
▲エアコン無しで暖房は画像の薪ストーブのみ、床材は節のある杉材ですが、裏面は端材を継ぎ合わせて集成材です。これならスリッパなしの素足でも心地良い。
画像は約14畳のリビング、吊り天井な無し。
課題は価格でしょうか? 躯体、床、天井、壁に占める杉材比率の高さが、大手メーカー製新建材使用と比べて割高にはなります。木材の炭酸ガス固定効果から兵庫県認証を与えるなどこの種の住宅普及を促進するのが良いかも知れません。
▲一段高い位置にある濡れ縁、フルオープンになります、左の戸袋に収納してあります。機密性の高い二重ガラス、遮光扉、網戸の三層構造とそれぞれ鍵ロックが特徴です。リビングの対角にも通風用の窓があり、吹き抜け構造などと相まって夏の室温上昇を抑えています。
▲高効率林業団地と基幹林道、そして材の集積・積み出しを行う“土場”
▲木材の自然乾燥実験、大きな熱量と時間を要する乾燥工程を軽減するための実験ですが、木を食べる害虫にとっては格好の餌!伐採時期を含めた検討が必要で、消費・流通・製造・素材生産などトータルなロジスティックスへの挑戦の一途。
▲(協)兵庫木材センターの選木ライン、奥は貯木場
▲原木の皮むき機(リングバーカー)から排出された樹皮と端材。パイプラインでこの建屋に入る。
▲屋根上がグラインダーかな? ここで微粉末に加工し、木材乾燥の燃料となる。
▲乾燥室 燃油での乾燥では年間1.5億円に対し、バーク使用では2千万円(設備費の耐用年数を年間で計算)とか・・・
この行程が手間取る。
▲ラインの制御板でしょうか?
▲完成製品の倉庫、3メートルの柱、板材に特化した製造品が並ぶ。
▲製品ラベル
▲山田専務とのショット
~センター運営の経営的エッセンス~
従来の木材流通は原木をカットしたものが市場に搬入されて、それが競りに掛けられて製材所が購入します。ここ迄で生産者や山の管理者、伐採請負、輸送と様々な経路を通っています。そしてそのことが直接の原因とは言い切れないのですが、競り落とした原木の内、製材できない材の比率は20~30%となっています。これはそのまま製材コストです。この比率を下げる事が出来れば、生産者と製材業社、消費者にも還元できます。
(山田専務談)
そしてそのことを実現するための作業行程と工数、処理速度、適正規模の計算し、そして拡張予想などを盛り込みんだ経営計画とされているようです。
兵庫木材センターでは間柱と板材加工をメインに、端材は集成材・ベニア用に材料として供給している、必要な原木は3メートルです。加工量が上がり地域原木集荷量が上がれば3メートル材だけの供給を受けられる。
原木加工量を上げるには、加工スピード化と搬入原木のサイズ(丸太直径)を上げること。~丸太径が大きくなれば加工量も自動的に上がる~ カット速度が落ちない強力なツインソーの導入と樹木の成長を予想した機器設置と経営計画に余念が無い。