「地域づくりに協力したい」「出来れば地域外の人とも交流したい」「地域の資源をもっと知ってもらいたい」非常に良い市民意識です。市や県は公的資金で援助をする理由は、そんな気持ちへの福祉的配慮かもしれません。
では観光施策とは福祉施策と同じか? そんな訳はありません。
老人施設を建設するのと観光商品開発は全く別ものです。市や県の観光振興と民間(観光協会員)の役割分担を整理する必要があります。
会員数200名で会費60万円 市関連補助金2500万円 専属人員5名 総予算規模2800万円
事業費は人件・事務費1500万円 誘客費600万円 2部会活動費600万円 6支部援助費400万円(25年度決算)
会員とは、ホテル旅館業、物販、製造メーカー、飲食店、交通機関他、様々で必ずしもダイレクトに観光関連業種ばかりではありません。そのことが多様な将来発展の希望であり、同時に福祉政策でもある所以です。
注目は「四季体感ツアー」でしょうか? 年間12回、養父市での体験型ツアーを実施しています、移動はバスです。昨年の実績は12ルートで486人が参加しています。 阪南大学http://www.hannan-u.ac.jp/doctor/tourism/morishige/mrrf43000000ys0p.htmlのゼミで企画されたツアーもあり、有名景勝地めぐりとは一味違ったツアーを模索しています。
本年度「四季体感ツアー」内容 http://www.city.yabu.hyogo.jp/7382.htm
価格、内容とも無難なお値打ちツアーですね。その分話題性は乏しいとも言えます。 もっとニッチでもっと深いテーマでのツアーがあっても良いのかも知れません。例えば近年田舎では喫茶店が採算割れで無くなっていましたが、近頃出来た田舎のカフェとは、採算度外視で趣味に徹した室内空間にオブジェとして客がいた方が良いから営業形態とした。あるいは趣味のコレクションで話がしたいからお茶を出す。こんなお店がオープンしています。また南但クリーンセンター(ゴミ処理と発電)は有料にも関わらず視察が絶えません。
四季体感ツアーという協会共通の基礎的事業に会員のアイデアを入れ込んで、公正中立な観光協会事務局と民間事業者としての協会員のすべきことは此処ら辺ではないでしょうか? 今から農業特区視察有料ツアーなんて受けますよ! ~養父市に泊まれば市長が挨拶にきます~ 特区まんじゅうがもらえます~ なんて・・・・・・