夏休みが終わる頃開催される、養父市PTCA実践発表会、本年は関宮のビアホールでした。
9歳で「天才児登録」され、14歳でカナダのトップ大学5校に奨学金付き合格を果たした大川 翔くんてみなさん知ってます?最高峰の大学が「ぜひ、わが校に!」と奨学金を上乗せして争奪戦を繰り広げており、その去就が注目されている気になる大学の進学先ですが、ブリティッシュコロンビア大学サイエンス学部に決まりました。5歳の時に日本からカナダに引っ越して、現地の教育を受けてきた彼だが、気になるのは両親の教育法だ。どうしたらこんな優秀な子が育つのだろう。音楽やスポーツでは英才教育が認められている日本ですが、こと学力でいえば市民権は未だ聞いたことがありません。
逆にフランスの教育事情はと言えば、日本の義務教育は小・中学の9年。それに比べフランスの義務教育期間は10年と日本より一年多く設定されています。フランスでは義務教育でも成績が悪かったり欠席が多ければ落第はあり得る。
フランスは子供たちが持っている可能性をのばし、苦手な分野はそれなりにと言う感じ!
ところが日本では義務教育で落第の措置がとられることはまずありえない。落第・飛び級のない日本では、やはり、分からないまま上学年へすすんでしまう可能性がさけられない。年齢主義の考え方が採用されている。フランスでは40%近い子供たちが15歳までに一度は落第を経験すると聞く。
日本で落第すれば様々議論が必要となります。ここから親子間の家庭教育の始まりです。落第という現実は変えようがありませんから、変えられるのは現実を受け入れながら自分自身の意識をどう考えるかです。学校教育、先生に対する議論は近年いじめなどの責任所在がどこにあるのか?等活発ですが、親子間の家庭教育の在り方については議論されていません。学校での評価成績基準とは例えば走る、投げる、飛ぶ野球などの運動能力の評価や 読み書き計算能力です。そしてそれら項目で優秀な成績を獲ることは子供のためであると同時に、良い親や有能な教師であるとの評価も付いて回ります。逆に成績が低い子供の親や平均学力が低いクラスの担任の先生は、社会的評価が低いことを憂い子供を助けたいという気持ち以外、様々な事柄が態度や行動に影響します。(多様性がないのです)
人工的な評価基準ではゲームのルールを学べば短期的に優秀な成績が得られるかもしれません。しかし長期的な人間関係、社会では永続的な価値を生み出すことはできません。場当たり詰め込み主義を戦略特区の農業に例えると『春に種まきを忘れ、夏に遊び呆け、秋になってから収穫を得るために必死に頑張る。』 必要な努めを果たし、作業は行わなければならない。蒔いたものしか刈り取ることはできない、そこに近道はないのです。人の成長や人間関係も自然のシステムの一部であり農業の法則が支配しているのかもしれません。養父市農業特区指定と教育を絡めてお話させていただきました。①平均的必修である学校教育、②家庭での親子間の教育議論が均衡しながら高まっていくこと。そして地域力として農業や自然の摂理を体験しながら理解し子供たちが健やかに育ってくれることを祈念申し上げ挨拶といたします。ありがとうございました。