兵庫県28年度予算要望会
私からは農政部会として29項目要望させていただきました。TPP激変緩和処置で関税はゆっくり下がります。牛肉では現在38%が16年後に9%に、湯でガエルにならぬ戦略が必要ですね。
兵庫県では次期農林水産ビジョン(基本政策の大綱)を2025バージョンに改定中で、来年2月議会議決に向けて作業中です。この計画は10年計画ですが、5年ごとの検証と環境変化により見直されます。兵庫県の農業の特性を生かした総合的なものですが、それだけに全ての農業分野が平均的に持続発展すればよいのですが、人口減少と関税撤廃化により、国内産地間競争と輸入品により価格は低下します。
知事にそのことを直接尋ねたところ、答えは明快でした。
「専業農家が強くなり競争力をつけることが一番、そのため70%の兼業農家は土地を集約して農業法人に貸す・出資するなどして協力する」
補助金のための農業からの脱却でしょうか? 兵庫県が楽農と言う、農に親しむ暮らし方も実践しています。しかし既存制度下でベターな選択肢をとることが求められる日本では多くの課題もあります。
稲作などへの補助金は、実質的に地方への交付金的役割を果たしているからです。年金と少しの農業所得での生活設計の魅力は、多くの中高年の健康を精神的健康も含め増進し、中山間地にUターンする動機にもなっています。