真夏の政調会Ⅰ こども食堂は子供の貧困対策か?
今日から二日間は各会派政調会、28年度兵庫県事業の進捗状況の報告を部局別に受けてから質疑します。
他の議員の質問と回答を聞くことは非常に重要で、「へえ~そんな考え方があるのか?」と感心しきりです。
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石川前議長からは「こども食堂はNPOなどが実施、本来子供の貧困対策だが、公費を入れる以上(上限20万円×15か所)食育指導などの県政推進の役割も待たせるべきだがいかかが?」
当局も全くその通りと回答した。
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貧困対策としてはアメリカのミッションでの無料食糧配布などもあるが、日本の子ども食堂は少し実態が違う。遠くの子ども食堂には貧困者は行けないし第一今の日本でそんなに粗末なものは出せない。だから子供の貧困対策としてなら食以外、教育や、カウンセリング、生活保護など他の施策はあるのです。格安料金設定や親と子とで価格が変わったりするのは、子供の貧困対策だけでない食堂の機能が求められていることへの対応とも取れる。
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気になるのは、家庭での調理・食事を通した食育はどうなるのか?という話。古いといわれるかもしれないが、家庭料理はどう変化していくのか気になる。簡単便利さの追求からグローサリーの食品販売額に占める割合は店頭ベースで50%を超えようとしている。家庭料理といえども世界から輸入されたり、世界規格で製造された工業製品になろうとしているのだ。
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こども食堂は、そんな状況にある家庭料理や食育に、風穴を開ける調理方法や価格、外食文化をNPOという立場だからできるのかもしれない。また貧困の連鎖を断ち切るのは、食事ではなく学力(自立する力)。学習の場であることの固苦しさを和らげる食事なのかもしれない。これが期待!