インド・グジャラート州
兵庫県議会インド・グジャラート州友好訪問団 現地調査レポート
■調査先 日本情報・学習センター
今回の日程で最初の調査先である日本情報・学習センターは、アーメダバード経営協会内に設置されており、グジャラート印日協会のリードにより三菱商事、インド・メタルワン株式会社の支援を受けて設立されたインド国内で唯一の日本に関する総合情報センターです。
訪問団は県議会議員9名、日本情報学習センター側は学生6名、日本語教師1名、事務局1名 印日友好協会副会長1名
ここでは日本に関心の高い約500名の学生・若者が登録されており、日本語を中心に日本の情報を収集し勉強している。今回参加いただいた6名の学生は概ね日本語学習歴は約2年、片言の日本語(初対面の会話や趣味、景勝地の話程度)は話すことができる。
日本語学習の参考になればと、訪問議員団は各家庭にあった日本語DVD20数枚を持ち寄り寄贈しました。オフィースには、20名がディスカッションできるテーブルとイス、事務長の机、学習用パソコンも4台程度設置されており、空調設備も完備。日本と遜色ない環境が整っている。また壁面、本棚は日本を象徴する風景や風物の写真や、民芸品が飾ってある。書籍は建築や自治体を紹介するもの、絵本、記念誌、歴史本、現代アート、芸術と分野が広い。
1.まずは学生の自己紹介と日本に対するイメージなどを語っていただいた。
- 日本の働き方を勉強したい
- 漫画 アニメ(動画)に関心がある
- 日本に行きたい
- インド進出の日経企業で働きたい
- 通訳他印日の橋渡しに参画したい
2.議員からの質問
何故日本語を勉強しようと思ったのか?
- グジャラートには日本企業がたくさんあるがそこで働きたいから
- 日本でインドと日本を繋ぐ仕事がしたいから
- 日本の文化が好きだから
- 何が? ワンピース、ナルト他アニメ インドには日本のアニメサイトがWEB上にあり、見られる
3.児玉教授、議員発言
- ヒューマップ(兵庫県の海外との大学生交流ネットワーク)にグジャラートの大学参加を!
- グジャラート州大学はレベルが高く優秀な学生が多いが、海外交流はあまり活発ではない
4.希望する就職先は
5.歴史的にイギリスとの関係が深かったが、アメリカ、イギリスどっちが重要だと思うか?(好きか)
- 断然アメリカ
- 同じくらいに日本
- 安倍総理になって日印の渡航ビザは非常に獲りやすくなった
6.雑感
印日友好は安倍外交により加速している、5年間で3.5兆円の対印FDIやODA最大の受け取り国でもある。歴史的に明治以来、対欧州では多くの共感を得らえるアところもあり、今後の日本にとって最も重要な国の一つです。この関係を永続発展させるためには、若者・企業・政府・州・市・議会・市民と重層的な交流機会の創造が必要です。とりわけ次世代を担う若者同士 の友好親睦はその将来を担うものとして大切です。
今回お会いしたインドの学生は非常に日本を意識してくれていますが、日本選択の理由は、グジャアートに日本企業が多い事、人気アニメが日本製だったことなどだったが積極的選択だったのかどうか? さらに選択肢足り得るよう学生交流を促進する必要がある。逆に、果たして日本の学生や日本人はインドをどうイメージし、興味を持っているだろうか? 更に学習する必要があるように思われる。 幸いにして兵庫県は、神戸市を中心にインドコミュニティーが存在し、東京に次ぐインド在住者が多い地域です。まずはヒューマップなど大学生の留学プログラムにインドの大学との連携を模索するなど、若者交流の増大を図ることから始めねばなりません。