第10回ビバホールチェロコンクールが開催されました。チェリストの間では通称「やぶチェロ」と呼ばれており日本屈指(唯一)のチェロだけのコンクールです。しかも初回より審査委員長として“堤 剛”氏が毎回参加されていることも応募者にとって大きな信頼と成っていること、またやぶチェロそのものの権威を維持している大きな理由です。
平成6年実施の但馬理想の都の祭典、当時養父町のイベントとしてスタートしたやぶチェロですが地域ならではの特徴は、参加者を地元でホームステーさせることです。一次二次予選、本選と勝ち上がればトータル5日間、宿泊代だけでも大変です。~参加者は学生・大学院生、アマチュアが多い~
さて我が家には小野木 遼君 と山澤 慧君がやってきました。どちらも東京芸大修士課程終了で学年は一年違い、オーケストラ演奏活動(楽団には所属できていない)をしながら、自主プロデュースによるチェロ5人バンドを結成しクラッシック以外の音楽も追求中とか。 ~山澤君はうちの次男と同年代で、志す方向もよく似ています~
画像は一次、二次予選を見事突破した夜です。 遅く帰宅して結果を聞いた私の方がうれしそうです。多分直接お世話した家内の方がもっと歓んでいたはずです。本人達は歓びもつかの間、アルコールさえ口にしません。チェロとの格闘で指や首、肩にはバンソウコウが、氷で冷やしながら練習しています。
本選では一曲が30分、予選50名から8名に絞られています。娘のヤマハコンクール関西大会の時の緊張が私にも襲ってきます。30分の曲をすべて暗譜、彼らの心臓の鼓動が私の鼓動となり、300の客席はモノ音一つしません。 結果は3位と特別賞でした。
「入賞者パーティーもほどほどに早く帰ってこい」こう言って家でバーべQとミニコンサートを企画しました。
ビバホールの運営スタッフの努力や審査員のみなさんに感謝と敬意を表したいと思います。さて今後の課題です。膈年実施のやぶチェロ、今回で10回、この積み重ねを単発の盛り上がりとしないために、トータルコーディネートが必要です。つまり養父市におけるチェロコン参加経験者との連携事業です。