専門職大学建築進む!
来春、2021年
豊岡市に開校予定の国際観光芸術専門職大学(仮称・兵庫県立)の開校に向けた現況報告と現場調査を行いました。
文科省の設置認可は、8月に許可いただける予定でしたがコロナ禍の影響で少し流動的です、しかし21年開校に向けて調整することになっていますので問題無いと思われます。
気になる知名度、平たく言うと果たして入学希望者がどれくらいになるのか? についてはハッキリわかりません。しかし様々なデータから想像できます。
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■大学開設ホームページの閲覧数=220,000ぺージビュー
■資料請求数=2,500 (郵送で発送か?、内高校3年生によるもの1100)
- 関西圏からの問い合わせ40%(内兵庫県50%)
- 偏差値50~55以上の高校から40%
■入試概要
- 総合型選抜20人
- 学校推薦型選抜20人
- 一般選抜A日程35人(共通テストは今回利用できません)
- 一般選抜B日程5人(共通テストは今回利用できません)
- ※許可申請中のため正式入試情報は設置認可後となります。
- ※学校推薦選抜はあくまで推薦者の試験枠です。
概ね好評のようですが、関心の高さはやはり相当意識の高い生徒・学校によるものと思われます。実績がない大学への挑戦ですから当然です。しかし失敗が許されない大学運営、教科や授業内容・生徒の但馬暮らし・卒業生の進路など、第一期生は大きな期待と併せて関係者の責任は重く、注目度も高い。(一期生特権?)
まず資料請求=受験生となればよいですね。
■施設について
- 本館棟4F 9043.67㎡(オープンスペース、事務・図書室、教授控室他)
- 実習棟2F 3610.64㎡(劇場・舞台・楽屋、更衣室他)
- 学生寮3F 3690.71㎡(4名ユニット部屋、交流・フリースペース)
黒基調の建物で各階で横一杯のガラス解放、一部図書室を兼ねた巨大階段、屋外ステージ、大きなベランダスペース、光庭階段などが特徴です。敷地面積は少し狭く今後広く植栽が出来る環境ではありませんが、それは学習フィールドを広く地域に求めることにも繋がります。兵庫ビューポイントに指定された但馬の優れた景勝地はステージのバックボードです。
■私見
西宮芸術文化センターは観客動員に優れた立地と設備機能が揃っており、震災復興の象徴として開設され一流のアーティストの舞台を提供する場として機能している。また近年パソナグループによる半芸半農事業は淡路を舞台に展開中で、これは若手新鋭アーティストの育成と発表をビジネス展開するための実験場です。さて城崎アート、江原川畔劇場、そして専門職大学など淡路と同じく多自然地域の芸術舞台そして観光(旅の楽しみ+芸術)がそれぞれどんな発展を遂げるのか?どんな関連性が生まれ連携になるのか、楽しみです。
舞台芸術観光を考え学び、社会に送り出す人材育成の大きな拠点になることは間違いありません。 地域が西海岸のようにITの括りで技術者・教育研究・投資などが集積しインターネットカフェと化したように、ITならぬ舞芸観カフェと言われるようになれば良いですね。アグリカフェ化の可能性も残る(養父の特区)との連携も期待できます。