但馬県民翌の主要施策をテーマに開催される但馬三市二町の首長と県議の会議です。
今回県民局からの報告があった重点事業は
①大阪関西万博に向けたひょうごフィールドパビリオンの展開
②但馬地域の雇用拡大・多様化の推進でした。
まずこの2つのテーマで意見交換、後に事業全般や直近の課題について広く意見が出されました。
毎回この会で感じるのは首長さんの県・県民局に対し厳しい意見が多いことですが、段々文言もエスカレートしているように感じます。市民や職員には笑顔で接していらっしゃることとは思いますが、その分県にはきつくなるのかどうか? パワハラ発言にはご用心を!
万博開催ができるかどうかの不安の声や、フィールドパビリオンが当初の地域の暮らし伝統文化、自然などのテーマから、単なる観光になってしまったのではとの指摘もあった。 また官民連携の方向性が見えないとのアバウトな指摘も頂きました。
(受身形なのは、県議の責任言及も含んでいると捉えたから)
どの指摘も県事業に対する厳しい意見(やや否定的?)だった。 しかしフィールドパビリオンにエントリーしているのは当地の市民であることをお忘れのようです。労働者不足を外国人に求め県民局が独自に事業を行えとの意見もあったが、どれも具体的な不足状況や市内事業所でどれくらい外国人労働者が必要とされているのかの数値は公表されなかった。これは商工会などで実態調査し既存制度の紹介や、先行企業情報の入手の上で制度の部分強化を県民局・市で行べきだが論理的な提言は無かった。 但馬銀行と芸観大とで行った但馬圏域の事業承継アンケートと分析などは但馬経済と雇用に大きく関わる基礎的テーマで官民連携事業なのです。ここが抑えられずに民間企業支援の方向性は打ち出せない。自治体事務は法廷受託事務(自治体職員のレベルを問わず、変わった首長が誕生しても一定レベルを維持するための国主導体制事務)これを以外の民間経済指標の向上に直結する事業は自治体が第一義的責任を負えるものではない。
つまるところ、県民局と市町との連携以前の意思疎通が滞っているのです。事務方や首長の定期的な会合は無いのではないか? コロナ禍からの影響や知事交代に係る本庁部局の細分多部局化も重なり、「本庁と県民局」「県民局と市町の政策会議」も随分減っているのかも知れない。
フィールドパビリオンなどは但馬地域で39事業、本庁主導では動かせない。 市町も担当者を置いて成功への計画に責任を持たねばならない。
首長さん方は、現地解決型の県民局として、但馬全体で取り組めるようすべきとの意見の出された。
■近年の共通課題(解決できていない)
・JR西日本の減便・運行時間改悪
・路線バス他二次交通の不足
・人口減少(消滅可能性市町として豊岡市以外が記載された)
・若者流出
・労働力不足