昨日は議案付託を受けた常任委員会を開催、総務常任委員会への付託議案は、兵庫県立大学の法人化に係る定款と県税条例(地方消費税率)などです。
県立大学の定款では、県立大学の現状と課題認識、県立大学の目指す方向性(どんな学生像を目指すのか)、から始まり学長・理事長の兼務等権限強化・任期等運営体制の整備、などが提案されました。行革方針の一環とは言え、県の支援金を減額したり職員数などの経常経費を削減することだけが本来の目的ではありません。少子化の中で大学の生き残りを賭けた改革の一歩です。
示されなかった(委員が認識してなかった)のは、今回の定款変更議決を経て文部科学省による法人認可、そこから始まる実質的な県立大学改革議論、そして議会として何を提言し何処まで関与できるのかです。
次回常任委員会でそのスキームを示すことになりましたが、定款は議決!
個人的に問題視したいのは、兵庫県(郷土)へ貢献できる学生の排出、という下りが多かった事です。設立側の立場からは当然ですが、学生にとっては何処で活躍しても関係無い話し、仮に兵庫県以外の企業で活躍しても兵庫県に関係ないとは言い切れない。この際、秋田教養大学のように、秋田の地から、世界の優秀な学生を集め教育し、世界で活躍する人材を輩出することを目的としても良いのではないか。兵庫県立大と言えども3つの大学の寄せ集め、総務事務部門の効率化の下、其々の学部が違った通称を持ちながら切磋琢磨し、狭義の兵庫にとらわれることなく、優秀な人材育成できる環境整備をせねばならない。
ちなみに秋田教養大学の特徴は・・・
1.春、秋の二回入学試験が行われる(卒業も年2回)
2.授業は全て英語、17人クラス編成で学力差是正
3.1年の海外留学が必修、学費・単位は本学並み(海外に連携校160)
4.入学時学力より卒業時学力が高い 4年卒業は50%、4年6カ月卒業が75%
5.学校の評価が高い事に加え、学長(中島氏)の圧倒的人気と評価
6.授業料は公立学校平均ではなく独自に設定
~学生の活躍ステージは日本に限定せず全世界であり、その可能性にかける学生に対し同じ志の企業が注目する~