雛&器 吉井直行氏
今回、吉井さんの陶芸展の場所は山東町粟鹿、ギャラリー沙蔵です。粟鹿山麓の緩やかな広い田園が広がっていて遠くまで見渡せます。 粟鹿神社、當勝稲荷などの大社もあり、昔から豊かな場所だったに違いない。
最近の吉井さんの作風は固まりを切り裂く、削る、そして青銅を思わすような緑色とも青色ともいえる青、私は“吉井ブルー”と勝手に呼んでいます。
固まりは切り裂くのですが一対として一つの作品となります。削れば角が立ち手触りは丸く手になじむ多くの作風とは一線を異にします。
木彫にしろ、陶芸にしろ、但馬の芸術家が創る作品は、同じものが二つとない。(量産しないのです、当然なんですが、工業規格の量産品が家中に溢れている私たちの暮らし方では、この感覚は無い)
作品と出会う時とは別れの時、以後二度と出会う事は無い! (ずっと売れ残るものも無い事は無いだろうが)
最初に目に飛び込んできた雛がありましたが、既に売約済みでした。