兵庫県議会議員みなみ但⾺選出 藤⽥ 孝夫(ふじた たかお) オフィシャルサイト

活動情報

藤田孝夫

第23回養父市森林組合総代会

理事を務める森林組合の決算認定と来季予算を決める最終議決権を有する総代会です。結論から言えば、売り上げに類する事業総収益は8億1千400万円、総費用は6億1千800万円、差し引き1億9千600万円の事業総利益、事業管理費1億4千400万円を差し引いた事業利益5180万円、経常利益5400万円。

3か月毎に目標達成率を検証し、労働災害保険の使用を抑えるべく安全対策を徹底した結果です。

しかし日本や兵庫県の林政は一向に長期的経営計画を描けず地域組合の経営は綱渡りであることは否めません。

当組合の場合、今期特別損失は2649万円にも及びます。今期の利益から一括損金計上できるのですが、結構な額に驚くばかりです。内容は兵庫県森林組合連合会のバイオマス発電事業失敗・清算から、従来の出資金1187万円は全額損金となりました。しかし国からの公的資金で運用される森林補助事業の受け皿として新たな全県的な組合が必要なことからバイオマス発電事業を除いた従来交付金事業推進のための新組織が立ち上がり、その運営資金確保の出資金1100万円新たに求められました。

理事会でも様々意見が噴出しましたが最終的に再出資を可決・総代会でも承認されました。新組合ではバイオマス発電という経営投資的事業は無いもののその経営決定権は相変わらず持ち回り役員で責任所在は明確になっていないこと。実質業務責任を負うべき実務者(事務局)は県職OBであることなど従来体質の改善が全くなされていないこと等、以前の破綻組合とどう違うのか? 明確にしながら改革は必要かも知れません。発電事業との違約金他の損金が確定し議会提案された段階での議会態度が注目されます。 

もう一つの損金は養父市関宮の小さな拠点整備のための組合施設の撤去費用です。昨年改修工事したばかりですが・・・・(契約注意ですね)

知事選挙公約の行革推進も突然の記者会見で分収造林事業への不安も広がっています。この件の当組合への影響度は無視できるレベルですが、契約者1000箇所・約500人は現実、伐採搬出利益が出ている訳ではありませんが、約束を反故にすることは信頼を失います。(兵庫県も国も)その波紋は全国に広がるでしょう。だからこそ拙速な言動は慎まねばなりません。

世界の木材供給の殆どが自然林伐採、一方国土の狭い日本では人口整備林を中心に林材を生産再生することを基本としています。気候変動で水不足・森林火災が頻発する今日、生真面目な日本の取り組みが世に出て評価され、経営効率が悪い中でも森林管理を継続して頂いている生産森林組合や森林を維持管理して頂いている皆さんの努力に応えられるよう責任ある行動がリーダーに求められますね。 

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