兵庫県議会議員みなみ但⾺選出 藤⽥ 孝夫(ふじた たかお) オフィシャルサイト

活動情報

藤田孝夫

災害列島と日本人

日々の暮らしが普通に出来ることが如何に幸せなことなのか、ウクライナや中東での悲惨な戦争を見るたびに感じます。輸入物価などに影響は出ても遠い外国で起こった事、しかし他人事では済まされない大地震が石川県能登半島で発生しました。お亡くなりになった方々にお悔やみ申し上げます。また被災された皆さんに心からのお見舞いを申し上げます。一刻も早い復旧復興に微力ながら協力したいと思います。

テレビニュースや報道番組、新聞なども一斉に災害現場の様子を取り上げていますから、兵庫県や但馬に住む私達も結果としてずーと長期間災害関連ニュースばかりを見ています。「お気の毒、なんとかしてあげたい!」という気持ちは日本人として当然かも知れません。しかしそのことで私達までもが意気消沈することは被災者の皆さんの本意ではないと思います。 私は医者ではありませんし、消防士でもありません、皆さんもそうでしょう。だから今被災地に駆けつけても邪魔にはなっても出来ることは殆どありません。

救急救命、病症患者支援、生活要支援者の順に優先順位を決めて被災地支援は始まります。集団避難所生活が少し安定し、仮設住宅建設が始まります。災害に合われた方々の住宅の被害調査、壊れた建物の撤去、大量な瓦礫・被災ゴミの処分などは被災地の市や県だけでは負担が大きすぎるので近隣自治体が手伝う必要があります、次に街づくりの基本プランを創って行くことになります。(何処に誰が暮らすのか) 

またいつもと違う環境の避難所や仮設住宅での暮らしは精神的にもダメージがあり、将来の暮らしへの不安と共に被災者の抱える問題に対して相談に乗る、精神的カウンセリングを行うことも重要になってきます。

 さて私達が出来ることは何か? まず被災者支援の募金をすること、これで必要な専門家が活動できやすくなります。幹線道路が復旧すれば、泥かき・ゴミ捨て、避難所への慰問、レクレーションの手伝いなどができるかも知れません。

東日本大震災で兵庫県に届いた県民からの募金は約23億円にもなりました。(日赤や各種団体募金とは別)生活が少し落ち着いた頃、これからは人と人が接する機会が大切と考えコミュニティー施設や集会場などの建設に使って欲しいとの思いを込めて届けたのです。29年前、阪神淡路大震災を経験し多くの方々からの支援を受けた兵庫県。その県民意識を大切にするため避難訓練やご近所で助け合い、地域消防団確保など自らを守ることに加えて「ひょうごボランタリープラザ」の運営など被災地を支援する仕組みづくりを推進してきました。

能登半島の人口は約16万人、少子高齢化が進む自然豊かな田舎町を襲った災害、その復興の在り方は但馬に住む私達も無関心ではいられません。阪神淡路大震災で被災した者が、東日本大震災の復興に一市民として参加し、その5年後に起こった熊本地震に東北からもボランティアとして動く、この災害列島日本で復旧復興の市民レベルでの自主的な助け合いのバトンリレーが確実に浸透しつつあるのではないだろうか。人間は一人ではない、何らかの繋がりの繋がり、その連鎖で縁を戴いて生きている。皆さんにとっての最も身近な縁、夫婦・家族・同僚との仕事、学びや遊びが本年も普通に楽しく継続できることを心からお祈り申し上げます。

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