兵庫県議会議員みなみ但⾺選出 藤⽥ 孝夫(ふじた たかお) オフィシャルサイト

ひとり言

藤田孝夫

建設常任委員会・但馬空港

先の12月議会での兵庫県議会維新の会の代表質問の中で

「赤字続きのコウノトリ但馬空港は定期便を中止して、定期輸送以外の多様な使い方を考えるべき」こんな趣旨の質問が知事部局に投げられました。代表質問とは会派の総意ですから、維新の会は但馬空港不要論を公表したことになります。令和6年度予算に当然計上される空港管理維持経費には反対されるのでしょうね、きっと。

兵庫県議会建設常任委員会の但馬丹波現地調査が1月23~25日に行われました。本年度の建設常任委員会での特定調査テーマが「地方空港の活性化」で各地の空港の事務調査・現地調査などを行っているとのこと。私は地元選出議員として陪席させていただきました。当然上述の維新発言や共産党県議団の廃港意見など、空港を所管する建設常任委員会の委員発言が何かを知る必要があるのです。

但馬空港利用促進協議会からは関貫豊岡市長、岡本商工会議所会頭、一ノ本青年会議所理事長、桐山観光協会長が参加されました。空港設備の概要、空港利用促進の取り組み説明の後、常任委員との意見交換となりました。

維新の会所属委員からは、存廃にかかる具体的な意見は無く、利用促進事業で何が高評価だったのか?が質されました。一方で県民連合会派の委員から、「R9年期限の滑走路安全帯の延長、ジェット対応2000m滑走路整備などは県庁舎建替え延期や、分収造林事業などの計画変更など、厳しい県財政を鑑みると非常に厳しいのではないか? R8年以降の予算については地元も一定の覚悟が必要」こんな質疑と意見が出ました。根拠はコウノトリ但馬空港への県支出が毎年6億円であることのようです。

空港促進協の参加者からは、H6年開港以来、様々な災害やコロナなど外部要因で発展的事業がなされていないこと、首都圏での企業活動・芸術文化観光活動など但馬のトップランナーとして活動上必要との意見、また具体的数値として、直近の但馬での観光入込数800万人超、経済効果額994億円であることなどから観光振興にはマーケットとの距離別交通手段がそれぞれ必要で空路は重要との意見が出されました。

私論

1.日本の地方管理空港は50か所、黒字経営の空港はゼロです。即ち、赤字だから空港を縮小・閉鎖しろという議論は極めて特別な議論であること。

2.人口が減少する日本や多自然地域において文化や観光・体験ツーリズムは経済的にも重要、世界ジオパークの山陰海岸、世界農業遺産の但馬牛飼育システム、日本遺産の・・・・・・・ 松葉ガニ、香住ガニEtc

3.兵庫五国の多様性はバラバラで個性あふれている、その個性を調和させるのが広域兵庫県の役割

4.各地から選ばれている県議会議員は淡路の発展は但馬の発展、摂津や播磨の発展に繋がることを実践せねばならない選挙区で選ばれても舞台は広域な兵庫県であることを認識せねば

5.財政逼迫・潤沢にかかわらず県事業の優先順位を県民代表として議決する権利は議会が有していることをお忘れか? 

6.空港利用促進事業については、但馬在住者を対象にした事業が多い。生野や朝来の人が空路を使い伊丹へは行かない、更に利用者を伸ばすためのマーケット設定は但馬ではない(言い過ぎかも)アジア、首都圏でしょう。彼らの認知・評価こそが欲しい。事業展開は少し平面・既存施策延長上にしかいないと感じる。地元理解醸成は外部からもあり。

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