兵庫県議会議員みなみ但⾺選出 藤⽥ 孝夫(ふじた たかお) オフィシャルサイト

ひとり言

藤田孝夫

これからの議論順序

兵庫県議会百条委員会の今までの調査した疑惑項目、パワハラ、贈答品、公益通報、個人情報、ではあらかた委員会総意たるもの(真実相当性)が得られつつあります。組織的クーデター論はそもそも当該文書には掲載されていません。また9月6日の尋問では3月25日の西播磨県民局長を取り調べた当時の片山副知事や県幹部との会話録音でも、県職員の多くから聞き取り一人で文書を作成したと、知事、片山副知事双方からもそう認識したとの供述を得ています。 

議会が百条委員会を立ち上げ、知事が設置した第3者委員会(第三者性が怪しい)より先行している現状、しかも知事辞職勧告を全議員で出した今、一番の注目は県政の信頼を回復するためにどんな手順・優先順位で次期知事を選任するかが最も重要です。

百条委員会は自民党県議団と民主党系県議団(兵庫県民連合)が連携主導して設置しました。普通知事選挙・政令、中核市市長選挙では、国政政党が公認や推薦した候補同士で戦う、即ち国政選挙の前哨戦的な下級選挙の位置づけであったと言えます。 「国家統治を一元的安定させる中央の役割、中央政府の交付税他有利な分配に預かりたい地方の狙い」それは無理からぬ一致でした。しかし東京一極集中と地方の衰退はそうした選挙を繰り返した各級首長と有権者が創った象徴に過ぎません。そんな東京と比べる国内ランキングに一喜一憂するのではなく違う価値基準の創造が求められています。グローバル化の中での独自の地方の魅力を創造し、その魅力の深さを追求しなければなりません。

百条委員会が兵庫県に留まらず各首長の政治姿勢や言動に警笛を鳴らし法改正に繋げる期待が高まる中、その兵庫県議会が、何を大切と考え知事候補を選定するのかが今最も重要なテーマです。

党勢拡大のための知事選挙にしたいとの思いは当然各政党にはあるでしょう。優れた候補者を国政レベルからの提案で探しだせる可能性は否定しません。しかし現実は推薦責任や指名責任(製造責任)は果たされなかったのです。それどころか自爆装置さえ壊れて機能しなかった。

    今回は国政政党都合での候補者は遠慮願いたい。

兵庫県民のため政党の枠を超えて、真に兵庫県にふさわしい候補を擁立するためにまず、県議会の総意を議会でまとめることを優先するのが最も重要な判断順序であると思えるのです。 その候補とは、①自公民など多くの政党推薦を受けられる候補、②政党推薦をどこからも受けない候補のどちらかです。

そんな手順によって選ばれた新知事に対し、国政・国会議員は優れた提案をして独自政策に染める努力を怠らないのは次のステップです。国の応援なしには地方自治体は成立しないのですから。 

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